入力データの扱いを先に確認する
経済産業省の契約チェックリストは、提供データの利用範囲やAI生成物の利用条件を検討するための資料です。個人情報を扱う場合は、個人情報保護委員会の注意喚起も確認し、実データを渡す前に用途を整理します。
| 確認項目 | 回答してもらう内容 | 不明なときの進め方 |
|---|---|---|
| 送信先 | 利用サービス、プラン、再委託先 | まず匿名化・架空の例で検証する |
| 保存・利用 | 保存期間、学習への利用、アクセス可能者 | 設定と利用条件の根拠を求める |
| 終了時 | 返却・削除の範囲と、確認方法 | 削除できない履歴や例外も確認する |
| 障害・事故 | 連絡担当、停止手順、代替方法 | 本番投入前に担当と手順を決める |
AI利用の許可だけで、個人情報・機密・第三者素材を自由に入力できるわけではありません。入力可能な範囲を個別に確認してください。
成功デモではなく、実務の確認方法を比べる
同じ課題と評価用データを使って、AIを使う案と使わない案を比べます。速度だけでなく、誤りを見つける時間や、使えない場合の戻し方も判断材料です。
| 用途 | 人が確認すること | 残してもらう証拠 |
|---|---|---|
| 文章・記事 | 事実、引用元、表現、個人情報 | 参照資料と修正履歴 |
| 画像・動画 | 権利条件、人物・商品表現、利用媒体 | 素材の出所と利用条件 |
| システム開発 | 動作、アクセス権限、依存ライブラリ | 試験結果と引継ぎ資料 |
| 業務支援 | 判断不能な入力、誤回答、担当への引継ぎ | 失敗例を含む評価結果 |
成果物と運用の条件を明文化する
「商用利用可」という一言だけでは、自社の利用方法に合うかはわかりません。掲載・改変・再配布の予定を具体的に伝え、使うサービスの規約や素材の条件と照合します。
- 受け取るファイル、編集元データ、ソースコード、運用手順を分ける。
- 人による確認の担当と、不具合・権利の懸念が出た場合の修正方法を決める。
- 月額・従量費の上限、サービス変更時の影響、停止後の代替手順を確認する。
- AIを使わない案も必要なら依頼文に明記し、同じ納品条件で比較する。
一般的な発注準備のための整理です。個別契約の適法性や成果物の権利を保証するものではありません。必要に応じて法務担当・専門家へ確認してください。
状況別の選び方
| 今の状況 | 比較する提案 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 扱う情報や品質条件が未確定 | 架空・匿名化した例で小さく検証 | 送信先、保存、学習利用と評価条件 |
| 実業務へ導入したい | 人の確認・停止・引継ぎを工程に含める | 誤りが出たときの担当と代替手順 |
成功例だけのデモでは、判断できない入力や誤回答への対応が見えません。失敗例を含む評価結果を確認します。
追加の質問
何を外部へ送信し、誰が出力を確認しますか。使えない場合の戻し方と、使用量が増えたときの費用も示してください。